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drum!drum!drum!

音楽とドラムについてひたすら研究!! 譜面と動画もアップしてます~~。

ジャズにおけるシンバルレガートは、ジャズドラマーの命ともいうべきものです。

往年のジャズドラマー達はそれぞれ個性的なレガートを演奏していて、どれも違います。

僕が好きなのはPhilly Joe Jones, Art Blakey, Elvin Jones, Roy Haynes,Tony Williams, Jack DeJohnette,Al Foster,Steve Gaddなどのレガートです。

みな、音色、タイミング、Swing感など、とても個性的です。

Be Bop時代のものとして僕が一番お手本にしているのはArt Blakeyのレガートです。
Jazz Messengersもいいですが、特に気に入って聞いていたのはHank Mobleyの「Soul Station」というアルバム。
Blakeyの懐の深いレガートが堪能できます。
この時期のレガートとはどういうものかということをまず最初に知っておかないと、Swingというものがよく理解できないんじゃないかと思います。
彼以外にもMax RoachやPhilly Joeは押さえておいた方がいいですね。

Tony WilliamsやElvinのころになると、レガートの考え方が変わっていきます。
と同時に、ライドシンバルだけではなく、ハイハットの使い方も変わっていきます。
それはドラムが勝手に変わったのではなく、音楽自体が変化していったためです。

そういった変化の先にDeJohetteやGaddのようなアプローチがあるのだと思っています。



僕がまだ20代だったころ、レガートに悩んで、あるベースの先輩に練習につき合ってもらったことがありました。

先輩はベースラインを弾かず、ただ一つの音だけで4分音符を引き続けました。
それに僕がライドを4分音符のみ叩きます。
…この練習をひたすらやりました。

ベースの立ち上がりの音、シンバルにスティックが当たった瞬間の音がどういう風に絡まると気持ちいいのか、
シンバルの音の減衰のさせ方…とても悩みながら練習しました。

そのときの練習は自分なりのレガートを作っていくきっかけになったと思っています。

いろいろ聞けば聞くほど、レガートには「これが正解!」というのがなくいろいろな形があっていいものだと感じます。

でも素晴らしいと思わせるドラマーのレガートは、なにか理由があってそうしているようにも聞こえます。
そこをつかみたくて、何度も聞いてその秘密を知ろうとするんですね…。






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