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drum!drum!drum!

音楽とドラムについてひたすら研究!! 譜面と動画もアップしてます~~。

マニアックになってしまいますが…。
Tower Of Power が大好きでして。

1974年、NYのUltrasonic Studioというところで行われたTower Of Powerのスタジオライブ。

そこでのDavid Garibaldiのプレイは若い冒険心とアイデアに満ちあふれていて、
また、スタジオライブということもあってか、よりタイトなプレイに聞こえます。
録音もすごく聞き取りやすく、Garibaldi研究にはもってこいのライブですね。

さて、Back To Oaklandの定番曲として知られるSquib Cakesという曲の、彼の4小節の有名なイントロ。
いろいろなバージョンを聞きましたが、アクセントやゴーストの処理の違いくらいで、
基本はほぼ一緒かと思っていました。

しかし、このUltrasonicでのライブは、後半2小節ががらっと変わっています。
オリジナルと聞き比べればわかるんですが、
下の譜面でいうことろの4小節目は、
オリジナルのスタジオバージョンの、同小節の3拍目から、次の小節の2拍目あたりまでと非常に似ています。

ここでわかることは、彼がクリニックでも提唱していた
パーミュテーション(Permutation)を実践しているということ。
パーミュテーションとは「置き換え」という意味で、
一つのフレーズを別の拍からスタートする手法のことです。

スリップビートと呼ばれるものはその類いですね。

彼はそれを複雑な1小節の16ビートのフレーズで行う方法を、効果的な練習として勧めています。

以下、実際のUltrasonicでの譜面とその解説。

Squib Cakes Ultrasonic

1小節目、ピックアップフィルは、オリジナルではFour Stroke Ruffですが、このバージョンではThree Stroke Ruff、あるいは
Drag(Lesson 25的に)やっていると思われます。
2〜3小節目、近年演奏されるゴーストの方法と異なります。バックビートの手前ではなく、直後にゴーストです。
個人的には直前のゴーストの方が、このパターンはかっこいいと思います。
4〜5小節目、オリジナルのフレーズから16分音符を2つ省き、パーミュテーションされたもの。ハイハットのオープンの際にもしっかりゴーストが入っています。このあたりはSwiss Army Tripletの習得具合がものを言うと思います。

いやぁ、マニアックですね〜。

ちなみに近年演奏されるバージョンはこちらの譜面をご参考に。
イントロの締め方はこちらが定番です。
また、音質、動きが見づらいですが、こちらで僕がたたいたのがあります。
高音(ハイハット、シンバルが聞こえづらくてもうしわけない!)

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